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私の作品と道具〜作家さんを訪ねて おの ゆうこ(ucono)先生

可愛らしく上品で、普段使いしやすいアイテムが人気のおのゆうこ先生。最近かぎ針編みを中心に編み物人気が高まっていますが、「私の中では子どもの頃からずっと編み物がブームなんです」と笑顔で話してくださいました。幼い頃から手作りが大好きで、編み物は小学生の頃おばあさまが教えてくれたことをきっかけにスタート。ご近所のスーパーの中に手芸店があり、そこで毛糸を買うと編み方を教えてもらえたことから、学生時代は手芸店の講習スペースで編まれていたそうです。「当時は同年代の子や少し年上のお姉さんもその手芸店に来ていて、みんなでテーブルを囲んで編んでいたので、すごく楽しい環境で編み物をやらせてもらっていたと思います」と当時を振り返られました。

バッグなどの小物やアクセサリー、ウエアからあみぐるみまで、幅広い作品を作られていますが、あみぐるみの代表的な作品としては「恐竜のあみぐるみ」が挙げられます。その他の作品のイメージからは少し意外な感じがしますが、実はおのゆうこ先生は大の恐竜好き。初めてあみぐるみを作ろうと思ったとき、真っ先に頭に浮かんだのが「恐竜」だったそう。恐竜のあみぐるみを各所でアピールされ、ついには恐竜のあみぐるみの書籍も出版されました(「かぎ針で作る恐竜のあみぐるみ」(日東書院)。残念ながら現在は絶版となっています)。最近でも「かぎ針で編む パペットあみぐるみ」(日本文芸社)で恐竜のパペット作品を発表されたり、講習のテーマに恐竜のあみぐるみを入れたりと、恐竜への愛は継続中です。

作家活動と並行して講師としての活動もされています。最初は友人のカフェで「ニットカフェ」という形で教え始められ、現在では名古屋を中心に、ご自身の編み物教室の他、NHK文化センターなどのカルチャーセンターでも講師を務められています。今年の夏には百貨店のイベントでキッズワークショップも実施されました。恐竜のあみぐるみを作る内容だったことから、女の子も男の子も興味を持ってくれたそうで、「編み物で色々なことができるんだ!」ということを知ってもらえるきっかけになったのではないかと話してくださいました。

講習の際は、とにかく編み物を楽しんでほしいという気持ちで指導されており、初めて挑戦して意外と難しいと苦戦されている方には、「ここを乗り越えれば『楽しい』がやってくる。今は大変でも、次にやるときには少し楽にできますよ!」と励ましながら、楽しさを感じていただけるように工夫しておられます。「できた!」、「楽しい!」という気持ちを共有できた時がとても嬉しいと教えてくださいました。
「これからも編み物で表現したいことややりたいことが色々あります」とおのゆうこ先生。作品の掲載情報や講習についてはInstagramで発信されていますので、ぜひそちらもチェックしてください。

監修・作品掲載書籍ご紹介

「やさしくわかる かぎ針編みの基本」
西東社

おのゆうこ先生が監修されたかぎ針編みの基礎本です。
かぎ針編みは、1本の針と毛糸があれば、手軽に楽しめる手芸です。この本では、はじめての方でもわかりやすいように、編み目記号や基本の編み方を絞って解説しています。
※現在は電子書籍としてのみ販売されています

 

「かぎ針で編む パペットあみぐるみ」
日本文芸社

かぎ針で編む、パペット型のあみぐるみ本。
手を入れて動かせるので、どんなポーズもばっちり決まります。ものを掴んだり、運んだり、さまざまるな楽しみ方ができる新しいタイプのあみぐるみです。
おのゆうこ先生の恐竜やジンベエザメ、サボテンのパペット作品が掲載されています。

おの ゆうこ(ucono)先生 Profile

ハンドメイドニット&クロッシェ作家。可愛らしく上品なアクセサリーやバッグをはじめ、ウエアやベビーニット、あみぐるみなど様々なジャンルのアイテムを制作されています。メーカーへの作品提供や、書籍や雑誌での作品発表も多数。アトリエでの編み物教室やヴォーグ学園、カルチャーセンターなど、名古屋を中心に講師としても活動されています。2017年にNHK「すてきにハンドメイド」にもご出演されました。

 

Instagram  @ucono.amimono
ホームページ  https://ucono-amimono.com/