物価が高いロンドンでは、ポードベローマーケット（蚤の市）で掘り出し物の古着を見つけては、カスタマイズして個性的なファッションを楽しんだり、美術館巡りに夢中になったり（イギリスでは多くの美術館・博物館が入場無料で学生でも気軽に通えるそうです）。多感な時期をロンドンの文化を吸収しながら過ごされました。特にヴィクトリア＆アルバート博物館には何百回も通って、世界中の様々な年代の、多種多様なテクニックで作られた刺しゅうやパッチワークなどのテキスタイルを飽きずにご覧になられたそうです。

帰国後はハンドメイドを学び直され、手芸家の道へ。ニットを中心に楽しい手芸を提案するなど海外含め広く活動されています。

物心つく前から自然に親しまれ、植物観察がお好きな先生。草花を見つめていると浮かび上がってくる可愛さや幾何学パターンに強い魅力を感じていらっしゃいます。新刊の「フラワーニッティング」では100もの花と実のパターンを紹介。

これも長く植物を愛で観察を続けられた伊吹先生ならではのお仕事です。本の中では糸選びやパターンを使ってのイメージの膨らませ方の他、「簡単にする工夫」や「サイズの合わせ方」などもコラムで紹介されていて、読む人の創作意欲や想像力がさらに広がる楽しい本になっています。

著書ご紹介

「フラワーニッティング棒針で編む　かわいい花と実のモチーフ100」

グラフィック社

「可愛い」から「シック」まで、様々な印象のスワッチと編み図を100枚掲載。花のモチーフを編みたい方の永久保存版となる1冊です。

「棒針編みのあみぐるみ編み地を楽しみながら作る動物のぬいぐるみ」

誠文堂新光社

犬や猫などの身近な動物から、スカンクやナマケモノなどマニアックな動物まで25体を収録。制作手順も丁寧に解説しています。

「The Bobble Book」

玉編みが大好きな伊吹先生のzine（自主制作ブック）。ベスト、バッグ、リストウォーマー、すべての作品に、玉編みが。A4版28ページ。
ネット販売・ヴォーグ学園各校。