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私の作品と道具〜作家さんを訪ねて 平栗 あずさ先生

幼少の頃から手芸やぬいぐるみがお好きだった平栗先生。玩具メーカーでぬいぐるみやキャラクターグッズの企画デザイナーとしてお勤めの後、アパレルのお仕事をされていたパートナーと一緒に独立。工業用刺繍機械を導入した刺繍工房を開業され、様々な注文に対応しながら忙しい日々を送っておられました。
編み物が息抜きという平栗先生は、「一生に一冊くらい手芸本を出版してみたいな」というひそかな野望をお持ちでした。コロナ禍中のある日、それを実現させるべく、かねてから温めておられた推しぬい本の企画書を書き上げ、面白い手芸本を出していると狙いを定めていた出版社に企画を持ち込まれました。果たして…「この企画は面白い!」と、とんとん拍子に話がまとまり「てづくり推しぬいBOOK」制作がスタートしたのです。

そこで問題になったのは素材。フェルトなどの選択肢もありましたが、ぬいぐるみとしての完成度や肌触りを考えると、ソフトボアやトリコット生地を使いたい、でも売っているところが少なく読者の手に入らない、のジレンマ。「本の発売までに必要な生地を売るネットショップを立ち上げます!」と編集者さんを説得、希望の内容で出版する運びとなりました。反響は大きく、本も売れましたがネットショップで生地も売れて、最初は家族や友人知人巻き込んで発送作業に必死だったそうです。
発売前から書店や取次から続編の希望があって、第二弾〈お洋服編〉も先生の監修で刊行されました。

そして最新刊は「先生のやってみたい企画で本を作りませんか?」という編集者さんの声がけでできた「なないろちゃんとお世話ごっこ赤ちゃん」。なないろちゃんは5歳になるお嬢さんとそのお友だちの意見を取り入れて完成したそうです。玩具メーカー目線で安全性や丈夫さなどにも気を配られ、飾るだけでなく子どもが楽しく遊べる着せ替え人形を、詳しい作り方で紹介されています。

先生の本の型紙で作った作品は、一定の条件下で個人の方の販売を認めておられます。それは、今のハンドメイドは作って売るまでを楽しまれている方が多い事と、先生が一時期外に出る気持ちになれなくなった時に、ネットでドール服の販売をすることで社会と繋がって助けられたことがあったからだそうです。
先生の「推しぬい」がきっかけでドール用の生地がお客様に手に入りやすくなりました。SNSには「作ってみた」の投稿も増えて、先生も楽しくうれしくご覧になっているそうです。どんどんお人形作りを楽しまれる方が増えています!

著書ご紹介

「きせかえできるぬいぐるみ てづくり推しぬいBOOK」
グラフィック社
自分だけの推しぬいが作れる本。髪型はショートからロング、坊主まで15種類を掲載。わかりやすい解説+豊富なプロセス写真入り。

 

 

「手ぬい&手芸のりでつくれる! てづくり推しぬいBOOK 〜お洋服編〜」
グラフィック社
たきゅーと著/平栗あずさ監修
『てづくり推しぬいBOOK』の第二弾。大中小ボディのお洋服・小物の作り方本。アイテムは学園・和服・帽子・スニーカーなど。

 

 

「きせかえぬいぐるみ なないろちゃんと お世話ごっこ赤ちゃん」
グラフィック社
世界にひとつだけのぬいぐるみドール。なないろちゃんはウィッグタイプなら毎日違う髪型や髪色も楽しめます。赤ちゃんはごっこ遊びにも最適。

 

 

 

 

平栗 あずさ先生 Profile

ぬいぐるみパタンナー。玩具メーカーでぬいぐるみやキャラクターグッズの企画デザイナーとして勤務後、2012年にご夫婦で刺繍工房を開業。衣類や雑貨、アイドル衣装の刺繍デザイン、製作を行うかたわらで、ぬいぐるみやドール服、カプセルトイのパターン作成を手掛けられています。ネットショップ「ぬいぐるみの生地やさん」も運営中。

 

ぬいぐるみの生地やさん https://shop.nuigurumi-fabric.com
X(旧Twitter) @nuigurumifabric