私の作品と道具〜作家さんを訪ねて neige+(ネージュ)猪俣 友紀先生
物心ついた頃から手作りに親しんでおられた猪俣先生。図書館の手芸本コーナーであれこれイメージしながら何を作ろうか考えていた幼い頃の記憶が残っているそうです。ご結婚されてからは、ご自宅のDIYやお嬢様のお洋服作り等、身の回りをステキに楽しくするハンドメイドに注力されてきました。作品をホームページで公開するのも手作りのモチベーションをアップする一助になっていたそうです。ブログを開設してからは、一日一投稿をノルマに、さらにハンドメイドに没頭する生活に。コメントがついたり手作り仲間が増えたのも大きな刺激になりました。
はじめは「主婦目線」で、手に取りやすい価格で定番的な使いやすいものを作っておられたのが、作品を発表したり、販売していく過程で、「自分らしいモノ作りとは」「ハンドメイドの価値を上げるには」といったことも考えはじめられました。
布が好きで、どんな小さな端切れや布耳も捨てられない猪俣先生。「この大きさでは作品に使えない」「いや使ってみたらどうだろう?」小さな布をつなぐ事は、また新たな布を作るようで、隣り合った色や柄同士が共鳴して、違う楽しさや面白さが生まれて輝きだします。布耳の色見本やテキスト部分も良いアクセントになって、作品をより楽しく見せてくれます。そうしてつないだ作品は、絶対的仕事量の多さが存在感となって、「誰が見ても、手仕事の価値が高い」「他にない個性の作品」になったと手応えを感じられました。
ここまでの写真は「neige+ 猪俣友紀の端ぎれ&布耳で作るバッグと小物」よりお借りしました。
構成・編集/梶 謡子
撮影・スタイリング/猪俣友紀
アートディレクション/藤崎良嗣
ブックデザイン/植村明子 pond inc.
この本のスタイリングと撮影を猪俣先生が全て手がけられたそうです。
どのページもステキです!
猪俣先生はミシンが大好き。YouTubeやSNSにアップされている動画でも、スイスイと気持ちよくミシンが動いています。頭で考えた事がみるみるうちに形になるスピードが魅力だそう。そして、「次はこう作ろう」「これをアレンジしても楽しいかも」と、作りながらどんどんアイデアがわいてくるそうです。先生の動画を拝見すると、ミシンで何か作りたくなりますよ。
写真は和室をご自分でDIYされたというアトリエです。
行ってこられたばかりの旅の写真
そんな先生の趣味の一つが海外旅行。お話を伺った日は、19日間の北欧一人旅からお戻りになったところでした。生地屋さんもあちこち回って楽しんでこられたそうです。たくさんインプットされたようなので、またこれからの作品が楽しみですね!
猪俣先生は、ヴォーグ学園の他、Miroom(ミルーム)やCLASS101(クラスワンオーワン)でオンラインレッスンも開催されています。気になる方はぜひチェックを!
著書ご紹介
『neige+ 猪俣友紀の端ぎれ&布耳で作るバッグと小物』
主婦と生活社
どんなに小さくなった布も愛おしくて捨てられない、そんな方のための本。端ぎれ&布耳を生かした35のアイデアをご紹介。小さな端ぎれが主役になります。
『はじめてでもすてきに作れるバッグのきほん』
西東社
かわいくて使いやすいバッグが誰でも作れるきほんのバッグ事典。大きな写真とイラストで、初めてでも売り物レベルに作れます。作ったバッグは商用利用OKです。
『はじめてでもかわいく作れる布こもの事典』
西東社
たっぷり51点のかわいい布小物の作り方を掲載。写真とイラストで丁寧に解説しているので、初心者さんも安心。作品はすべて商用利用OK。
neige+(ネージュ)猪俣 友紀先生 Profile
2005年にブログを立ち上げられ、暮らしの中のDIYやハンドメイドのアイデアを発信。作品とともに布合わせや作り方のポイントをわかりやすく紹介、たくさんの支持を集められました。書籍や手芸誌での作品発表の他、様々なメディアで活動、ヴォーグ学園講師も務められています。
ブログ「neige+手作りのある暮らし」 https://yunyuns.exblog.jp/
Instagram @neige__y
YouTube https://www.youtube.com/c/neige7