今や素敵な作品で多くの方に癒しを届けているmmfumさんですが、実は2020年まで手芸経験がほとんどなかったそう。

当時、キーウィという鳥に夢中になっていたmmfumさん。大好きなぬいぐるみを作ってみたいと思い立たれますが、手芸初心者にはハードルが高いと感じ、刺しゅうにトライされることに。
義理のお母さまから様々な手芸道具や素材を譲り受け、本やSNSを見ながら勉強されていたところ、Instagramでパンチニードルと出会い、興味を持たれたそうです。

はじめは、お母さまの文化刺しゅう針とリリアンを使って作品作りに挑戦されましたが、ぬいぐるみのようなモフモフとした質感を求め、次第に刺しゅう糸や中細毛糸を使われるようになりました。

1年ほど文化刺しゅう針を使って制作を楽しまれていましたが、針が壊れてしまったため、mmfumさんの使いたいイメージに合っていた「フリーステッチングニードル」に買い替えられたそうです。

mmfumさんが手がける作品は、ループをカットし、ラグ調に仕立てたものばかり。ループカットには特にこだわりがあるそうで、1つ1つ丁寧に、ループの真ん中にハサミを入れていかれるそう。かなり密にステッチしているため、全体のループカットが終わったら、切れていないループがないか念入りに確認されています。とても時間のかかる工程ですが、全く苦にはならないそうです。

イメージ通りの作品になるよう、糸の種類やフリーステッチングニードルの針先は柔軟に使い分け(3本取・6本取・極太)。密に刺してループカットすると、思ったより色が濃く出るため、糸は淡い色をセレクトされています。

作品アイデアは息抜きに描かれたラフなイラストが元になっていることが多いそう。タブレットなどで型紙をおこして、作品に仕立てられます。デザイナーの仕事ではクライアントの要望に合わせて制作することが多いそうですが、ハンドメイドでは自分が本当に好きなものだけを自由に作ることができ、それを喜んでもらえることがとても嬉しいそうです。

そんなmmfumさんに、今後の目標や夢をお伺いしました。

1つは、YouTube動画で作品制作のコツを発信していくこと。
mmfumさんの元には、道具や材料、作り方に関する質問がたくさん届いているそうで、先日、それらをまとめた動画を第1弾としてアップされました。

▼【初心者向け】パンチニードルで、もふもふエビ天の作り方
https://www.youtube.com/watch?v=2rRRYQPpJ6g

そして2つ目が、著書を出すこと。
ご自身も本を見ながら刺しゅうの勉強をされた経験があり、同じようにフリーステッチングを始めたい人の助けになれたら…！との思いが大きいそうです。

今後は「作る楽しみを世界中の人と共有するような活動にも力を入れていきたい」とのことで、ますますのご活躍が楽しみです。