軽やかなオーガンジー刺しゅうや、存在感のある立体刺しゅうのアクセサリーが印象的な刺繡作家kanaさん。
初めて刺しゅうを体験したのはなんと4歳か5歳の頃！保育園に紙刺しゅうの知育玩具があり、それにハマって刺しゅうが好きになったkanaさんは、小学校では手芸クラブ、中学校では家庭科部に所属され、手作りが大好きな子ども時代を過ごされました。
高校からは美術部に所属し、美術系の大学に進学されましたが、刺しゅうはずっと趣味として楽しまれていたそうです。大学では金属工芸を学ばれ、大学の作業教室用の地下足袋を自分で可愛い色に染め、さらにそこに刺しゅうをして履いたりもしていたのだとか。地下足袋以外にも、上履きも染めて刺しゅうをして使っていたそうで、これらの個性的なアイテムは欲しいと言われることもあり、現在もオーダーを受けられています。面白い依頼が来ることも多く、みかん農家さんからみかん色の地下足袋が欲しいというオーダーが来て、みかん色に染めた地下足袋に白いみかんの花を刺しゅうして仕上げたこともあるそうです。

「色々な人と話したり、何かを一緒に作ったりするのがすごく楽しくて、ワークショップが好きなんです」とお話ししてくださったkanaさんは、作品販売と並行してワークショップも熱心にされています。
現在kanaさんのワークショップは「オーガンジー刺しゅう」と「立体刺しゅう」がメイン。薄くて繊細なイメージのオーガンジー生地を使うというと、「初心者には難しいのでは？」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「オーガンジー生地は透けるので、生地の裏側にある自分の手が見えて、裏側から針を刺すときの位置も調整しやすいという利点があるんです」とkanaさん。自分の手元が生地に隠れることなく全て見えるので、間違って自分の手を針で刺してしまうことも無くやりやすいとのこと。
ワークショップの内容を決めるときには、「他には無いものでありつつ、初心者の方も気軽に参加出来て、その日に完成させて持って帰れるもの」を考えておられるkanaさん。「初めての刺しゅうの体験が、『大変だった！』ではなく『楽しかった！』と思ってもらいたい」と話してくださいました。
kanaさんのワークショップは初心者の方も大歓迎とのことですので、興味のある方はぜひ参加してみてください。
ワークショップについては下記URLにまとめられています。https://lit.link/kanaembroidery

＜オンラインレッスンのご案内＞

●CLASS101「平面を立体に！【立体刺繍】で作る、季節のモチーフアクセサリー」
オンラインレッスン「CLASS101（クラスワンオーワン）」で開講されているこちらのクラスは、基礎から立体刺しゅうについて学べる内容となっています。入門編から中級編までの4つの作品を作るカリキュラムで、基礎から学んで徐々にステップアップしたいという方におすすめです。

https://class101.jp/products/618383b9083c0c00249f2264

●フカシル「もっと楽しむ刺繍の世界」
動画やテキストを活用して、様々な分野の教養や知識を深めることができるサイト「フカシル」のコンテンツ「もっと楽しむ刺繍の世界」では、第3回の「紙刺繍のカード」、第4回の「フォト刺繍」をkanaさんが担当されています。
現在は、ライブ配信を録画した動画が提供されており、申し込めば無料で視聴できます。kanaさんの原点とも言える紙刺しゅうのアイデアが楽しいレッスンです。

https://cweb.canon.jp/pixus/special/fukashiru/craft/embroidery.html

＜作品掲載書籍ご紹介＞

●『ムーミンとゆかいな仲間たち ワンポイント刺しゅう図案』
主婦と生活社
今もなお世界中で愛されている「ムーミン」の仲間たちの刺しゅう図案集です。23点のサンプラー刺しゅうと、図案を生かした23点の作品が紹介されており、kanaさんはサンプラー刺しゅうの他、表紙にも載っているブローチなどの作品を制作されました。