私の作品と道具〜作家さんを訪ねて pelangi*m 相﨑美帆先生
パステルカラーの可愛らしいタティングレースや季節を彩る小物、子ども服から小さなお人形のお洋服まで、多彩な作品を次々と生み出されているpelangi*m(プランギム)相﨑美帆先生。
お母さまが手作り好きということもあり、幼い頃から手作りに親しんで来られました。お人形のお洋服を作ったり、高校生の頃からはミニチュアに興味を持たれ、粘土や木工でミニチュアの小物やお家を作ったりもされていたそうです。
社会人になって自分のミシンを持つようになってからは、バッグやポーチなどを自分好みに作って使える楽しさにすっかり夢中に。
2011年に雑誌『コットンタイム』に初めて作品が掲載されてから作品のデザイン・制作を依頼されるようになり、作家活動をスタート。『コットンタイム』には現在も毎号のように相﨑先生の作品が掲載されています。
これまで手芸関係の様々なコンテストにも応募され、数々の入賞歴もお持ちです。特に2016年の「FUJIX×ステッチイデー 第2回Colorfulステッチ作品コンテスト」でのグランプリ受賞は、作家活動をするうえで大きな自信になられたそうです。
ジャンルにとらわれず、様々な手芸を楽しまれている相﨑先生は、海外の手芸にも関心を持ち、これまでにたくさんの国を訪れて現地の手芸に触れてこられました。
その原体験とも言えるのが、子どもの頃に5年間滞在したインドネシアでの日々。お父さまのお仕事の関係で滞在されたそうですが、幼心に現地の民族衣装や工芸品に魅了され、「バティック」というろうけつ染めを習うなど、とても楽しい思い出として記憶に残っているそうです。
大学に進学されてからは夏休みを利用してイギリスやドイツに短期留学され、社会人になってからも興味を持った手芸を現地で見るために各国を旅してこられました(例えばカロチャ刺しゅうのためにハンガリー、ボビンレースのためにベルギー、オヤのためにトルコなど)。
相﨑先生が海外旅行をされる際に必ずチェックするのは手芸店、書店、クラフトマーケットとのことで、書店では手芸本の他、大好きな絵本も必ずご覧になるそうです。その国らしい色合いやデザインの生地や絵本は、作品作りのヒントになることも多いのだとか。
現在講師もされているタティングレースも、海外の手芸をあれこれと調べている過程で出会ったそうです。
タティングレースに出会われたとき、「この小さくて可愛い道具で、こんなに繊細なものが作れるなんて!」とすっかり魅了され夢中になったという相﨑先生。
「タティングレースは、結び目の連続で平面も立体も表現でき、使う糸の太さや種類によっても色々なアレンジや楽しみ方ができる点が魅力」と、ドイリーや付け襟といった大きなものから、アクセサリーやお人形のためのミニチュアのお花などの小さなものまで多彩な作品を作られています。
また6歳と2歳のお子さまがいらっしゃる相﨑先生にとって、タティングレースは小さな道具でどこでもパッと始められ、家事や育児の隙間、ちょっとした移動や待ち時間にも楽しめるところも大きな魅力。「小さな子どもがいても、タティングシャトルにはぬい針のような危なさが無いので安心して楽しめるというのも良いですね」と話してくださいました。
<タティングレース教室のご案内>
相﨑先生は現在、ヴォーグ学園心斎橋校とJEUGIAカルチャーセンターイオンモール伊丹昆陽、イオンタウン豊中緑丘でタティングレースの講座を持たれています。どの講座も初心者の方からそれぞれのレベルに合わせたレッスンをされていて、相﨑先生がこれまで培ってきたコツやアレンジ方法、作ったモチーフのおすすめの使い方などを教えてくださいます。
また大阪のご自宅でも教室をされており、こちらは1~2名での少人数レッスンで、タティングレースの他、刺しゅうやミシンを使った小物作りなども教えておられます。
「タティングレースはたくさんの魅力のある手芸です。初めはややこしく感じるかもしれませんが、基本の目を作れるようになれば同じことの繰り返しで楽しむことができます。ぜひ挑戦してみてくださいね」と相﨑先生。各レッスンについての詳細は下記URLにまとめておられますので、興味のある方はぜひご覧になってください。
●レッスンの情報はこちらをご覧ください
https://lit.link/pelangim
「興味のあることはひとまずやってみる」という姿勢で手芸を楽しまれている相﨑先生。色々な手芸技法を身に着けることで、複数の技法を組み合わせた多様な作品を作れるようになり、楽しさも深まるのだそう。
作った作品は実際に使ったりお部屋に飾ったり、毎日眺めながら生活できるようにされていて、作ったものを見ているうちに次の作品のデザインが浮かんできたり、自分で作った好きなものに囲まれながら過ごすことでモチベーションもアップするのだとか。
手作りに溢れた暮らしの様子は、相﨑先生のInstagramからも伝わってきます。お部屋を彩る季節のディスプレイや、2人のお子さまの成長に合わせたおもちゃ、バッグ、お洋服(ドレスや浴衣、七五三の着物に髪飾りまで!)など、あらゆるものを作って楽しんでいらっしゃいます。
お子さまの誕生日などの記念日には必ず何かを作ってこられたという相﨑先生ですが、特に2人のお子さまをそれぞれ妊娠中に「何か記念になるものを」と作った作品は2作品ともコンテストで入賞するなど、大切な思い出の詰まった作品になったそうです。
「これからも視野を広く持ち、もっと手芸を楽しみたい」と話してくださった相﨑先生。魅力的な作品を作ることはもちろん、初心者さんにも作りやすい作品を考えたり、子ども向けレッスンなどもやってみたいと、たくさんの夢を持っておられます。
これからの相﨑先生のご活躍が楽しみですね。
相﨑先生のInstagramでは、たくさんの作品やレッスンなどの情報も発信されていますので、ぜひご覧ください。
●Instagram
@pelangi.miho
<作品掲載書籍・雑誌のご紹介>
●『ムーミンとゆかいな仲間たち ワンポイント刺しゅう図案』主婦と生活社
今もなお世界中で愛されている「ムーミン」の仲間たちの刺しゅう図案集です。23点のサンプラー刺しゅうと、図案を生かした23点の作品が紹介されており、相﨑先生はムーミンやしきなどのサンプラー刺しゅうの他、ミニトートや巾着などの作品を制作されました。
●『コットンタイム』主婦と生活社
相﨑先生の作品が初めて掲載されたのが『コットンタイム』。初掲載の2011年から現在に至るまで、たくさんの作品が掲載されてきました。
画像は2023年1月号。干支のうさぎが可愛い羽子板やポチ袋の作品が掲載されています。
(※右の画像の羽子板以外の作品は、『コットンタイム』には掲載されていません)
<作品レシピのご紹介>
相﨑先生の作品は、株式会社フジックス発行の冊子「itoto 2021」にも掲載されており、webページで手づくりレシピを見ることが出来ます。
相﨑先生のソーイング作品2点(「マスク」、「マスクケース」)と、タティングレースの作品3点(「お花ピアス」、「葉っぱピアス」、「ブレスレット」)が掲載されています。
作り方の動画もありますので、ぜひご覧ください。
●株式会社フジックス
そーいんぐ.com「itoto 2021 手づくりレシピ」
https://fjx.co.jp/sewingcom/fil/itoto_no5.html
pelangi*m 相﨑美帆先生 Profile
タティングレースを始め、刺しゅうやソーイングなど幅広い手芸を楽しまれ、作品制作されています。手芸関係のコンテストでの入賞も多数。
「pelangi*m(プランギム)」というブランド名の「pleangi」は、インドネシア語で「虹」という意味。虹のような美しい色をたくさん取り入れた作品を作りたいという思いが込められています。
手芸雑誌や書籍への作品提供の他、自宅教室や、ヴォーグ学園、JEUGIAカルチャーセンターで講師としても活躍されています。
●Instagram
@pelangi.miho
●お教室やオンラインショップ等の情報はこちらをご覧ください
https://lit.link/pelangim