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私の作品と道具〜作家さんを訪ねて 美力(みりき)先生

ビビッドでエネルギーに満ち溢れた刺しゅう作品を制作、Instagramで発信され、国内のみならず海外からも注目を集めている、若手刺しゅう作家の美力先生にお話を伺いました。

 

美力先生が刺しゅうを始められたのは、今から約5年前の18~19歳の頃。ご友人への誕生日プレゼント作りがきっかけでした。
プレゼント作りに刺しゅうを選んだ理由は「幼少期から好きだったお絵描きと裁縫が活かせると思ったから」。
基礎本を参考に基本のステッチを習得されると、すぐにオリジナル図案で制作に取り組まれました。

 

完成した作品に手応えを感じられた美力先生は、この制作を通じて「自分にできることは刺しゅう」だと実感され、どんどん夢中になられたそうです。

美力先生の作品は力強い配色が特徴的です。
好きな色だけでなく、新しい色の組み合わせにも挑戦されるなど、様々な色を使うように意識されていますが、色選びはほとんどが「直感」だそう。

 

得意なイラストがお花だったことから、作品の大半がお花モチーフに。
手作りの原点が「小学生の時に幼馴染と作ったお花のヘアゴム」だったことも、少なからず影響していると仰られていました。

 

良い作品を作っている時は、「ピッタリ!気持ちいい!最強!」という感覚が降ってくるそう。
刺し進めていて「少し違うな」と感じられた時は、その感覚が来るまでとことんやり直しされます。

 

作品アイデアは降ってくるときもあれば、そうでない時も。
浮かばない時は、植物図鑑を眺めたり、植物園に足を運んだり、好みのお花屋さんのInstagramをご覧になったり、ご自身でアクションを起こして気持ちを高められます。

美力先生は立体刺しゅうもお得意。
Instagramに掲載されている泰山木(たいさんぼく)やユリの大輪は壮観です!

 

成人式には、ご友人の振袖の色や柄に合わせたユリの髪飾りを制作され、プレゼントされたこともあるそうです。

 

立体作品は図鑑や生花を観察したり、時には分解までして、一発本番で制作されています。

 

飽きがこないよう、立体刺しゅうと平面の刺しゅうを交互に制作されることが多いという先生。
立体と平面を組み合わせた作品も多数制作されています。

先生は現在、InstagramのDMで作品のオーダーを受けられています。
プレゼント用にオーダーされる方がたくさんいらっしゃるそうですよ。

 

オーダーの際は、お客様のイメージをお伺いするほか、好きな作品を挙げて頂き、好みを掴んだうえで作品を作られるそう。
著者本に掲載されている作品のオーダーにも対応されています。

 

ご興味のある方は、ぜひ美力先生のInstagramで相談してみてくださいね。

 

また、コロナ禍が落ち着いた頃に作品展を開きたいと仰られていました。
美力先生の迫力ある作品を直に見られる日が待ち遠しいですね。

 

著書のご紹介

美力先生は今春、初めての著書本「極彩色花刺繡図案」(文化出版局)を出されました。

 

きっかけはInstagramのDMで届いた、ライターさんからの「今までにない刺しゅう本を作りたい」というメッセージ。

 

当初は「奇抜なデザインなので手に取ってもらえるか心配だった」そうですが、刺しゅうして報告してくださる方もたくさんいらっしゃって、とても嬉しいと仰られていました。

 

8月には、京都で掲載作品の展示会も開催されました。

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「極彩色花刺繍図案」(文化出版局)
大胆で迫力のある実在&空想の花の図案を、忠実に再現するもよし、自分好みの色・サイズ・ステッチ・生地に変更するもよし、図案を抜粋して組み合わせるもよし、糸の本数を変えてみたり、自由な発想で刺繡を楽しんでください。

美力先生 Profile

1997年生まれの刺しゅう作家。
エネルギーに満ち溢れた作品を制作されています。
作家名はご本名だそう。ご自身の一番好きなところが「美力」というお名前だったため、そのまま採用されました。
今は、その名の通り「美しく、力強く、そして作品を見た人に力を与えられるように」と作品制作に取り組まれています。

 

・Instagram https://www.instagram.com/8mrk8
・Twitter https://twitter.com/8mrk8