私の作品と道具〜作家さんを訪ねて 佃 一美(つくだ かずみ)先生
レースやソーイング、スタンプワークの講師としてマルチにご活躍されている佃先生。
機械編みをされていたお母さまの影響もあり、幼少期から手芸を楽しまれていたそうです。初めての作品はフェルトのマスコット。褒められたのが嬉しくて、どんどん手芸にはまっていかれました。今思うと、お母さまの陰ながらのサポートがあったおかげだとのことです。
その後、服飾専門学校でソーイングを学ばれ、卒業後は同校の教員としてパターンやソーイングを指導されました。翌年ヴォーグ学園が大阪にオープンし、編み物を習いに行かれたのがきっかけで、ヴォーグ学園のソーイング講師に。また、学園に飾られていたレースの作品に魅了され、レースの道にも進まれました。
次々に手作りの面白さにハマっていかれたのですね!
先生の作品制作のこだわりは、「作って楽しい・出来上がって可愛い」。作品の写真をご覧ください♪先生の作品はどれも可憐なものばかりです。
創作の最初のステップは、糸や生地を見てすぐにインスピレーションが湧いたり、これが作りたい!と感じたり、いろいろだそうです。糸などの材料をおうちの目につくところに置くことで、何かのタイミングにアイデアが生まれるよう意識されているそうです。
コロナ禍になるまでは、レースのお勉強をしにヨーロッパなどへよく行かれていました。
海外での経験が先生の作品制作にも活かされています。
「海外に行くと趣味で手芸ができるのは当たり前のことではないと実感し、恵まれている今の状況を思うと感謝の気持ちでいっぱいになります。また、トルコやレース博物館で昔の暮らしが再現された展示を見ると、手作りのレースや刺しゅうが溢れていて、どんな状況でも心豊かに手作りをされていたと感じられます」と話してくださいました。
ヴォーグ学園ではレースとソーイングのクラスを担当されています。心斎橋校・名古屋校・天神校を受け持っておられ、移動中もよく手芸をされているそうです。
生徒さんからは「月1の楽しみです!」と仰っていただくことも多く、やりがいを感じていますと話してくださいました。
今回インタビューの場として伺ったヴォーグ学園心斎橋校では、コロナ禍でも安心して受講していただけるよう、環境づくりが行われていました。
◆入口での非接触検温
◆学園スタッフ、受講生のマスク着用
◆消毒の徹底(用具やテーブル、椅子はレッスン終了毎に消毒し、受講生には出入口での手指消毒のご協力を依頼)
◆受付カウンターのビニールシートの設置
◆加湿器や空気清浄機の導入
◆教室のドアの解放(ビル館内空調によるフロア全体での換気)
◆テーブルを対面にせず、全員が一方方向(スクール形式)にて受講 など
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佃先生のご担当講座は、ヴォーグ学園webサイトよりご検索ください。
https://www.voguegakuen.com/index.php
<検索方法>
【PC・タブレットの方】右側バナー『講座を探す』よりキーワードに「佃 一美」を入れてご検索ください。
【スマートフォンの方】各校バナー下にある『キーワード検索』にてご検索ください。
佃先生は公益財団法人日本手芸普及協会でレース部門の部門委員もされています。レースを楽しんでほしい、レースの素晴らしさを広めたいという思いで、育成のお仕事に取り組まれています。
協会のクラスで扱うレースは10種類(クロッシェレース・タティングレース・クンストレース・ヘアピンレース・バテンレース・マクラメレース・テネリフレース・フィレレース・ボビンレース・カリキュマクロスレース)。初めはレースの種類の多さに戸惑われる方もいらっしゃいますが、レースの技法や知識が増えることで楽しさも増えているようです。と仰っていました。
先生ご自身も海外で作品を見ると、これはあのレースとあのレースの複合レースだとかいろいろ分かるので、引き出しをたくさん持っているのは面白いと話してくださいました。
▼公益財団法人日本手芸普及協会webサイトはこちら
https://www.jhia.org/
佃先生には、クロバーホームページの手作りレシピに掲載しているヘアピンレース「ミニ」やタティングレースの作品をたくさん制作して頂きました。一部ですがご紹介いたします。
◆タティングレースのハンカチーフ2種
https://clover.co.jp/recipe/2_6
◆レース針「アミュレ」で編む 山道テープのドイリー
https://clover.co.jp/recipe/post_461
◆ヘアピンレース「ミニ」で編む 繊細でエレガントなブレード3種
https://clover.co.jp/recipe/3_2
◆レース針「アミュレ」で編む 山道テープのモチーフつなぎ
https://clover.co.jp/recipe/post_460
◆レース針「アミュレ」で編む メガネホルダーとラリエット
https://clover.co.jp/recipe/post_309
手づくりブックシリーズ『クロバー ヘアピンレース「ミニ」で編む かわいいレースモチーフ』にも、佃先生の素敵な作品が多数掲載されています。
また、先生はクロバーの道具をたくさん愛用してくださっています。レース針「アミュレ」やカーブ目打、カットワークはさみ115、ポルトボヌールシリーズが特にお気に入りだと話してくださいました。
佃 一美先生Profile
公益財団法人日本手芸普及協会
手編み師範。機械編み師範。レース師範。ホームソーイング指導員。
服飾専門学校でソーイングを学ばれ、同校の教員としてパターンやソーイングを指導されたのち、ヴォーグ学園のソーイング講師になられました。その後レースや刺しゅうも修得され、現在はヴォーグ学園心斎橋校・名古屋校・天神校でレースやソーイングの講師をされています。